とうちゃん①
普段はあまり、この話はしないというか、相手に気を遣わせちゃうというか、まずそういう話をするシチュエーションにあまりならないというか。
とにかく、公の場で父の話をするのは何年か振りになります。
…まず、私の父は4年前、わたしが高校3年生のときにクモ膜下出血で他界しました。
彼が経営していた映像制作の会社で1人で居る時に突然倒れ、そのまま他界しました。
あまりにも突然の死だったので、わたしも家族も何がなんだか訳が分かりませんでした。
ちょうどその時、わたしは進路を決めなければいけない歳で。歌をやっていきたいけれど、何をすれば良いかも分からない、昔からの憧れのアメリカの大学にも行ってみたい、着物を着て働いたりもしてみたい、受験勉強したくない、飲み会で遊んでばかりの大学生になりたく無い…
とまあ、そんな事をグルグルと考えて、なんとなーく受験しない組になり、なんとなーくうたったり、なんとなーくTOEFLの勉強をして(るフリだけで、頭に全然入ってなかったけど)いました。
そんな時の父の突然の死。
しばらくの間、頭がフリーズしてしまい、毎日が重くてやる気も何も無くなってしました。
ドミノ倒しのように、「何かもう全部諦めちゃって投げ出しちゃっていんじゃね…」という気持ちばっかりがどんどん飛び出て来て、高校生活残り5ヶ月にして欠席日数、遅刻日数は中々の量になっていました…
【とうちゃん②に続く】
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